イスラエル国防軍南方軍区のハレル司令官は22日ガザ地区で、「イスラエル軍は22日午後ガザ地区の最後のユダヤ人入植地の撤退を終了した」と述べました。

　ハレル司令官はまた、「イスラエル軍は向こう数週間内に、その善後作業を確実に行うと共に、ガザ地区をパレスチナ側に引き渡す」としています。

　これに先立って、パレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラエルのシャロン首相は電話会談を行い、双方は、イスラエル側の撤退を契機に、パレスチナとイスラエルとの和平プロセスを推進すべきであり、また、これに関する交渉をいち早く回復すべきだという点で一致に達したということです。

　別の報道によりますと、アメリカのブッシュ大統領は22日、「イスラエルの一方的撤退計画の実施は、中東和平案『ロードマップ』の実施にプラスとなる」と述べています。