周院士は会議で次のように述べた。

現在、世界の経済と科学技術はグローバル化に向かいつつあり、科学技術の発展・応用のペースは加速し、製品の開発サイクルは短縮化し、世界市場では競争が激化し、社会の変動は急速かつ不確定だ。同時に、国や地域、企業や機関の発展がアンバランスで、問題点が複雑に絡み合い、貧富の差は拡大し、グローバル化が引き起こす突発的なチャンスと危機がともに存在している状態だ。中国がこうした時期を安定的に過ごし、平和に発展するには、なによりもコア・コンピタンス（中核的競争力）の強化が必要であり、自主開発能力こそ国の最も重要なコア・コンピタンスだ。国の自主開発能力が強まるほどに、国際的提携の展開が可能になり、他国との相互利益の関係の構築が可能になる。反対に、国に力がないほど、他からの制限を受けるようになる。世界の民族の中で自立したければ、オリジナルの創造力を備えるとともに、独創的な発想や製品、管理方法、システム、メカニズムなどを絶えず提示していくことが必要だ。

われわれは知識の最前線で新分野の開拓に努力し、中国と世界の科学の発展に向けて大きく貢献する必要がある。いくつかの重要分野では一連のコア技術を掌握し、独自の知的財産権を持ち、国際競争力を備えた人材、企業、ブランドを育成して、中国の経済・社会の発展および国防の現代化建設に向けて、科学技術面での強力なバックアップを提供していきたい。（編集KS）

「人民網日本語版」