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中国、電気製品に対する新たな検査基準を発表
   2005-07-31 14:21:42    cri

 中国国家品質監督検査検疫総局は28日、環境保護に対するEU・欧州連合の求めに応じ、輸出電気設備に対する6項目の新しい検査基準を発表しました。関係者は、企業の製造水準を高め、より高い環境保護レベルに持ってゆくため、今後も他の政策措置を取っていくとの姿勢を示しました。

 EUは2003年、「特定有害物質の使用制限指令」、通称「ROSH指令」を採択し、EU範囲内で販売される大型家電やIT製品など八種類の電気製品に 鉛、水銀、カドミウムなど六種の有害物質を使用してはいけないとしています。中国が発表した新しい基準はこの指令の関連規定に従って制定されたもので、六種の有害物質をいかに検査するかに対して、具体的な要求を出しました。

 国家品質監督検査検疫総局の劉兆彬スポークスマンは「EUの指令は来年の7月1日から実施されるので、EUに輸出する電気設備への検査基準を制定しなければ、中国製品は検査合格証明がないということになり、順調に輸出できない可能性がある」と述べ、また、「EUの指令の実施は中国機械電気製品のEUへの輸出に大きな影響をもたらす。2004年の中国とヨーロッパ間の貿易規模から計算すると、指令の実施によって、輸出総額が467億8000万ドルに上る中国の機械電気製品は影響を受ける。今年の貿易成長率で計算すると、直接影響を受ける輸出量は560億ドルを超えるだろう」と予測しました。

 それを受け、中国企業の製品が今後も順調にEUに輸出できるようにするため、中国は六種の制限物質に対する検査基準を制定しました。現在、総局は深圳などに検査能力を有する実験室18箇所を指定しました。企業に検査サービスと全面的なコンサルティングを提供し、また、同時に合格企業にみずからの合格証明の提出に協力するよう実験室に求めています。

 報道によりますと、中国は世界で、EUのROSH指令に応じ、検査基準を発表した初めての国で、この基準の発表は国際基準の制定にも影響を与えるものです。基準は来年1月18日から、中国で実施されるとのことです。

 それと同時に、中国の関係部門は、多くの中国企業が生産する電気製品はROSH指令の基準に達しておらず、一部の中小企業には鉛、水銀、カドミウムなどの有害物質を環境保護材料に代替する技術が欠けていることを重視し、そのため、関連技術の研究にも力を入れています。

 国家品質監督検査検疫総局監督管理局の王新局長は「輸出製品に対する検査基準を発表すると同時に、企業が自ら製造水準を高めるため、更に措置を取り、中国国内で販売されている電気製品にもより高い環境保護面での要求を出す」と述べ、更に「総局は、国家発展改革委員会による『家電製品回収条例』草案の制定、そして、情報産業省による『IT製品汚染防止抑制管理規則』の制定にも積極的に参与しており、これら法規を実施する準備作業も進めている。法規制定の目的は、中国電子業界及び中高級企業の生産製造水準を高め、EUの指令に確実に達すると共に、中国の環境もよく保護していく」と語りました。

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