先ごろ、中国科学院南海海洋研究所は国連環境署(UNEP)と「広西チワン族自治区合浦海草床保護及び管理プロジェクト」に合意し契約を締結した。これにより、中国初の海草保護及び管理プロジェクトが本格的にスタートすることになる。
海草床はマングローブ、サンゴ礁と同様に重要な生態維持機能、経済的価値を有しており、我が国の北から南に至る近岸海域には広範に海草床が分布している。中国科学院南海海洋研究所は3年にわたる調査研究を基礎にして、国連環境署に対して広西合浦海草床を推薦し、南中国海周辺7カ国の多様な海洋生態(マングローブ、サンゴ礁、海草床、この3者以外の海浜湿地)保護プロジェクト地区の中から選ばれ、初めて正式にスタートする海洋生態環境保護と管理のモデル地区となった。
該モデル地区の目標は、社区管理と政府管理をリンクさせた新モデルを確立して海草床生態環境と生物種の多様性を保護し、海草床資源を合理的で持続可能な利用を実現することにある。該モデル地区プロジェクトに対する国際組織によるサポートは40万米ドル、我が国中央政府は1対1の経費負担でサポートすることになる。該プロジェクトの推進期限は3年間であるが、我が国海草床の研究、保護、管理、合理的利用に対して貴重な経験を提供するばかりではなく、我が国のその他の海浜湿地回復、管理に対する貴重な参考ともなる。
「チャイナネット」
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