福島県立医科大学の末永恵子講師が23日、日本・新宿で行われた「人骨発見16周年集会」で「戦時医学の実態??満州医科大学の研究」と題する報告を行った。報告で末永氏は、日本の戦時医学が日本軍国主義の植民地政策に積極的に参与し、軍事侵略を利用して医学研究を進め、さらに軍・司法と協力して医学犯罪を行った事実を詳細に紹介した。また、当時の満州医科大学が標本収集のために墓地を盗掘し、殺害された抗日烈士の遺体で医学研究を行い、生体解剖も行っていたなどの犯罪行為を暴露した。
報告後、末永氏は記者に対し「日本の多くの戦時犯罪は、十分に暴露される前に次第に忘れ去られている。戦時犯罪を理解しなければ、真剣な反省ができないばかりか、容易に同じ轍(わだち)を踏むことになる。だから日本による戦時犯罪の研究には非常に重要な意義があるのだ」と述べた。
▽新宿人骨発見
1989年7月22日に新宿区の建築工事現場で、切断・穿孔など人為的破損の痕跡がある大量の人骨が発見された。日本軍の中国侵略期、現場には陸軍軍医学校があった。(編集NA)
「人民網日本語版」2005年7月25日
|