中国政府は知的財産権保護活動を強く重視し、権利侵害案件の取り締まり強化を続けている。現在の知財権保護活動には次の5つの傾向が見られる。国家知識産権保護工作組弁公室が19日明らかにした。
(1)立件件数が増加し、摘発された案件の被害額が増加した。1998年以降、全国の警察当局が立件した知財権侵害案件は計7874件で、毎年増加傾向にある。1998年に摘発された案件の被害額は2億1千万元で、2004年には6億3千万元。年間増加速度はは平均42%に達する。
(2)有名ブランドの商標権侵害を取り締まりの重点としている。立件件数は知財権侵害案件総数の7割以上を占める。1998年以降、全国で立件された商標権侵害案件は5839件で、知財権侵害案件総数の74%を占めた。
(3)企業秘密侵害事件が増加した。1998年~2003年に全国で立件された企業秘密侵害案件は500件以上、被害額は6億元で、知財権侵害案件全体の32%を占める。
(4)犯罪の手口がより見つかりにくく、巧妙になっている。中国は知財権保護の専門チームを編成し、取り締まりの技術レベル向上に力を入れており、知財権保護の専門化・科学技術化が日増しに進んでいる。
(5)近年顕著に増えている国際犯罪をめぐり、国際社会との話し合いや協力を絶えず強化し、米国などの国と相互協力体制を相次ぎ構築し、国際犯罪の取り締まりを強化している。(編集SN)
「人民網日本語版」
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