西蔵(チベット)自治区人民政府の向巴平措主席は18日、香港で記者会見を開き、西蔵自治区の社会・経済発展の新たな成果を紹介した。向巴平措主席は香港で開催中の「中国西蔵文化週間」の代表団団長も務める。向巴平措主席は紹介の中で、次のように語った。
西蔵の1人当たりGDPは2004年までに900ドルを超えた。人口は20世紀中頃の100万人余りから、270万人余りにまで増加した。平均寿命も36歳から67歳に伸びた。
生態環境も良好に保護されている。自治区クラス以上の自然保護区15カ所が相次いで設置され、総面積は41万平方キロと自治区全体の34%を占め、全国トップだ。
各種宗教活動施設は1700カ所以上、出家僧侶は4万6千人以上。大きな寺院には千人規模のラマ僧が属し、宗教活動も非常に頻繁に行われている。
蔵(チベット)族の優秀な伝統文化は良好に保護され、継承され、発展している。20世紀末に中央政府は大量の予算と金銀を投じ、ポタラ宮の大規模な修復工事を行った。西蔵は中央政府の支持により、「東方のホメロスの叙事詩」と称えられる「ゲサル王伝」200巻余りと、「古代西蔵の百科事典」と称えられる「大蔵経」全巻を初めて出版した。
省内には学校1011校、教育施設2020カ所が設置され、45万人以上が学んでいる。学齢児童の小学校入学率は94.7%、大人の非識字率は30%以下に下がった。大学は3校あり、1万人以上が学び、蔵族のアカデミー会員、博士、修士、教授、研究員を育てた。1985年以降、中央政府は西蔵自治区以外の21省に蔵族クラスや西蔵族中学(高校)を設置し、各地の大学・中等専門学校からは、蔵族計1万人近くがすでに卒業している。
統計によると、自治区成立以降40年間の西蔵の財政支出は876億元に上るが、その90%は中央政府の補助によるものだ。十数年来、中央政府や、西蔵を援助する他省は各クラスの幹部計2千人以上を援助事業の一環として西蔵に派遣してきた。資金・物資面での援助総額は計100億元を超える。(編集NA)
「人民網日本語版」
|