河南省電力会社によると、近日における500キロボルトの辛嘉ルートの営業開始は、華中電力網と華北電力網のネットワーク化の成功を意味するものである。辛嘉ルートは南の河南省新郷市にある500キロボルトの獲嘉変電所から、北の河北省邯鄲市にある500キロボルトの辛安変電所に至るものであり、総延長は210.8キロメートル、華中、華北二大電力網を結び付ける重要な送電ルートである。華中、華北二大電力網のネットワーク化の実現で、中国では発電ユニット容量1.4億キロワット、南北間距離4600キロ、14の省（直轄市、自治区）にまたがる超大型交流電力網が形成されることとなった。

　華中、西北電力網のネットワーク化によって、全国の大きな電力網は新疆電力網、チベット電力網、海南電力網及び台湾電力網を除いて、すべてが1つの交流・直流電力網によってカバーされるため、全国的範囲においてエネルギー・資源配置の最適化が逐次実現し、中国の局部的な電力供給の逼迫状況を緩和するうえで重要な意義をもつと見られている。

　華中電力網が河南電力網と華北、西北二大電力網とのネットワーク化は、華中電力網の末端部に過ぎなかった河南電力網を中国南北間送電の基幹ルートの中枢に変身させ、今後河南電力網の全国電力ネットワークにおける中心的地位がさらに強化されることになる。

「チャイナネット」