国のハイテク研究発展計画「863計画」のうち、第10期五カ年計画(2001~05年)期間の重要課題として進められた抗エイズ薬の研究により、新薬「西夫韋タイ」の開発がこのほど初歩的な成功を収めたことが分かった。10日に北京市で開催された抗エイズ新薬専門シンポジウムで発表された。
同薬は今年4月に国家食品薬品監督管理局の認可を受けて、第1期臨床試験がスタート。中国科学院(科学アカデミー)昆明動物研究所が国際基準に基づいて行った細胞試験の結果、同薬の治療効果は世界最新の抗エイズ薬「エンフューヴィルタイド(T20)」を上回ることが実証された。
「西夫韋タイ」はバイオ技術を利用した国産抗エイズ薬としては初めて、米国で特許を取得した。欧州、日本、ロシアなどの国・地域でも特許を取得している。主な開発者で米ハーバード大学への留学経験のある周根発博士によると、第1期臨床テストは年内に終了し、続いて第2期、第3期テストが行われる見込み。
(西夫韋タイのタイは「月」に「太」)
「人民網日本語版」
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