中国の胡錦涛国家主席は10日北京でアメリカのライス国務長官と会見した際、「中国は中米関係を重視し、アメリカ側と共に、両国関係の更なる発展を推進することに努力していく」と表明しました。
胡錦涛国家主席は更に、「中米関係の発展を推進するには、戦略的な見地に立って、両国関係の大局を把握し、対話や相互信頼、協力、尊重を強化すべきである」と述べました。
台湾問題について、胡錦涛国家主席は、「中国はアメリカが実際的な行動で関係の承諾を履行するよう希望する」と示しました。
また、朝鮮半島の核問題にふれ、胡錦涛国家主席は、「中国は6カ国協議の再開を歓迎し、アメリカ側を含めた関係各方面と密接な交流や協力を保ち、新しいラウンドの6カ国協議が進展を遂げるため、最善の努力を尽くしていきたい」と述べました。
これに対し、ライス国務長官は、「米中関係の発展が良好で、ブッシュ大統領は胡錦涛国家主席が訪米し、米中関係や共に関心を持つ重大な問題について意見を交換することを期待している。アメリカは、1つの中国という政策を堅持し、米中間の3つの共同コミュニケを遵守する」と表明しました。
同日の午後、ライス国務長官は中国訪問を終え、北京を離れ、タイへの訪問に向かいました。
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