胡錦濤国家主席は7日午前、英国スコットランドのグレンイーグルズで主要8カ国（G8）と中国・インド・ブラジル・南アフリカ・メキシコの首脳による対話会に出席し、世界経済やミレニアム開発目標の実現、南北対話の強化、地球温暖化対策などの問題についてスピーチし、各国首脳と意見を交換した。胡主席はスピーチの中で次のように語った。

　在籍の各位は南北の重要な国から来ており、世界の平和と発展に重要な責任を負っている。われわれは機会をしっかり捉え、未来を切り開き相互利益を実現するというわれわれの断固たる決意を国際社会に示さなければならない。次の提案をしたい。

　第1に、共に努力し、適切で効果的なマクロ経済政策を講じ、世界経済の均衡と持続的成長を促進することを約束する。

　第2に、政策協議を強化し、国際金融体制の改革を推進し、多角的貿易体制の構築を支持し、共同で世界のエネルギー市場を安定化させ、世界経済の成長に影響をおよぼす深いレベルの問題を解決する。

　第3に、実務的協力を展開し、ミレニアム開発目標を実行に移す。先進国は資金・債務・市場参入許可などでの約束を果たし、発展途上国は制度改革と構造調整を積極的に推進するべきだ。

　第4に、平等互恵、求同存異（共通点を求め、異なる点はひとまず置いておく）、柔軟かつ実務的な姿勢を基礎に、南北対話を繰り広げ、互恵互利や長所による短所補完を通し、双方が利益を得られるようにする。

　アフリカの発展問題には、国際社会がより多くの関心を寄せるべきだ。アフリカ諸国への援助を適切に増やすとともに、債務減免措置など約束の履行を急ぐ必要がある。中国はアフリカ諸国の発展を支持・支援するために引き続き自らの努力をしていく。（編集NA）

「人民網日本語版」2005年7月8日