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中国、船舶による油汚染損害賠償制度を設立に
   2005-07-07 14:55:40    cri
 二日間にわたる上海国際海事フォーラムは6日、上海で閉幕し、アメリカ、ロシア、東南アジア諸国連合の十ヶ国及び香港などの国と地域からの代表200人あまりがこのフォーラムに出席しました。中国交通省筋はフォーラムで、中国が間もなく油汚染賠償基金管理法を公布し、それによって、船舶による油汚染損害賠償制度を確立し、船主と貨物所有者の利益を保護する上、海洋環境をも保護するようになりました。

 ここ数年、経済の急成長に伴い、中国の国際貿易も絶えず増えています。1993年以来、中国の石油輸入量は増える一方で、去年、海運により輸入した原油は1億トン以上となりました。現在、中国が輸入する石油の90%は海上運輸されています。

 今、中国は油輸送船舶1000隻を保有し、そのほか、中国に石油を運んでいる外国の輸送船も多いため、海上輸送ルートは非常に混雑しています。海上ではいざ重大な事故が発生した場合、大規模な海洋油汚染も起きるのではないかと心配されています。

 中国政府は環境保護を重視しており、油輸送船の故障による油汚染を特に重視しています。中国は1970年代に、関係法規を制定しましたが、ここ数年、海上船舶油汚染応急計画及び各海域の油汚染応急計画を相次いで公布した上、油汚染緊急対応センターを設立し、この分野での国際共同演習を何回も行いました。

 今度公布される油汚染賠償基金管理法について、中国交通省海事局の劉功臣副局長は次のように述べました。

 「間もなく公布される『油汚染賠償基金管理法』は、交通省とその他の関連部門が共に起草したもので、それには、油汚染基金の管理や、その運用及び賠償規則、汚染事故の緊急処置、賠償が及ぶ法律問題、損害判定技術などの内容が盛り込まれている」

 それによりますと、この賠償基金は、中国政府、石油企業及び船主など多くの方面が共同出資するもので、主に中国の領海、領土及び専属経済区内に起きた船舶による油漏洩事故の緊急処置に資金の保障を提供することになります。

 この管理法にはさらに船舶の油汚染賠償システムが含まれており、それは国際的に通用する油汚染損害賠償システムに従って設定されたものです。例えば、中国でこれから実施される油損害賠償が船主と貨物所有者が共に負担する原則は、国際的に通用する賠償原則と一致したものです。間もなく公布される油汚染基金管理法によりますと、汚染物の処理能力を高めるため、これから中国では、政府が主導し、社会各方面が参加し、市場化運営の汚染処理システムが整備されます。これから実施する油汚染基金管理法については、国際海事機関事務局長代表のクリストフ・ヤン氏は次のように述べました。

 「この管理法の公布と実施は、中国の油汚染損害賠償制度の完備及び海洋環境の保護にはプラスとなると信じている」

 中国は海運大国であり、海洋環境の保護では負うべき責任があります。これから実施されるこの管理法は中国国内にしか適応しないものの、一定期間の実施によって、関係経験を積んでいれば、中国がこれから関係国際公約に加入することにもつながると見られています。

 

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