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米、反米武装勢力と秘密会談
   2005-06-27 13:50:01    cri
    アメリカのラムズフェルド国防長官は26日、アメリカのフォックステレビのインタビューを受けた際、「アメリカは反米武装勢力と秘密会談を行った」と明らかにしました。専門家によりますと、アメリカのこの行動は、アメリカ・イラク連合軍の武装勢力掃討が成果をあげていないため、アメリカが軍事行動以外の手段によってイラク国内の暴力襲撃を抑えなければならないことを表しています。

 アメリカとイラク武装勢力との秘密会談は、イギリスの新聞・サンデー・タイムズによって明らかにされたものです。同紙の26日付の報道によりますと、アメリカの政府関係者が今月の前半、イラク北部のバラドで、反米武装勢力の代表らと2回にわたって秘密会談を行ったということです。アメリカ政府や議会、軍当局、情報部門からの4人の関係者が会談に参加し、イラクからは、元政府閣僚1人や一部の部族首脳、反米武装勢力の代表らが会談に参加し、双方はさらに会談を進めることになっています。

 ラムズフェルド国防長官は、インタビューに応じた際、「イラク安全部隊が最終的に武装勢力を打ち負かすには、12年ほどもかかる。また、イラク指導者が新憲法を起草するこの1年に、暴力活動がさらに台頭する恐れがある」と指摘しました。

 テロ組織アルカイダの3番目の指導者ザルカウィ容疑者が率いるイラク聖戦組織・ジハードは、インターネットで声明を発表し、イラク駐留アメリカ軍と交渉しないよう、イラクのほかの反米武装勢力に警告を出しました。声明はまた、「交渉は、アメリカ側の駆け引きに過ぎない。聖戦者たちがアメリカのうそにごまかされないことを信じている」と明らかにしました。

 専門家によりますと、アメリカ側は、武装勢力との政治的交渉によってイラク国内の暴力活動を平定させるつもりですが、これは、イラク移行政府設立後イラク駐留アメリカ軍が反米武装勢力の掃討で取った多くの軍事行動が失敗に終わったことを意味しています。

 イラク移行政府が4月末に設立して以来、イラク国内の反米武装勢力による暴力活動はさらに激しくなりました。イラク駐留アメリカ軍とイラク軍は、武装勢力を掃討するため、連合的な軍事行動を取りましたが、いい成果を収めることができず、武装勢力による暴力事件がさらに増えました。アルジャジーラの26日付の報道では、イラク北部の都市・モスルでは、当日3件の自爆襲撃が発生し、少なくとも36人が死亡し、19人が怪我をしたということで、聖戦組織・ジハードはこれについて犯行声明を出しました。また、この事件に先立って、イラク駐留アメリカ軍の兵士1人がバグダッドで襲撃を受けて死亡したということで、イラク戦争勃発以来、アメリカ軍兵士1730人あまりがイラクで死亡しました。

 アメリカのブッシュ大統領は、25日ラジオ談話を発表し、「イラクの安全情勢は楽観視できない。イラク駐留アメリカ軍の武装勢力との悪戦苦闘は今後続く」と述べましたが、アメリカ軍撤退のタイムテーブルについては明らかにしませんでした。ブッシュ大統領は、さらに「アメリカ政府は、軍事的、政治的な戦略行動によって、イラク国内の武装勢力を破ることができる」との意気込みを表しました。

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