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雲南省、麻薬取締りの成果顕著
   2005-06-23 16:13:42    cri

 6月26日は国際麻薬乱用撲滅デーです。雲南省は世界最大の麻薬産地である「ゴールデントライアングル」と接していることから、麻薬犯罪やその取締などの面で力を入れています。

 雲南省はミャンマー、ラオス、ベトナム三カ国と国境を接しており、その国境の長さは4000キロ以上もあります。その地理的位置や複雑の周辺環境によって、長年来、雲南省は中国ないし世界の麻薬撲滅の最先端に押し出されました。

 1982年に専門的な麻薬撲滅機構を設置して以来、雲南省は累計して麻薬事件を15万件あまり摘発し、20万人以上の犯罪容疑者の身柄を拘束し、各種の麻薬132トン近く押収しています。これについて、中国麻薬取締委員会事務室の李遠征副主任は、「麻薬押収量は、雲南省はずっと全国で最も多い。重大な麻薬犯罪団体の摘発も最も多い。雲南省はほかの省の関係部門との協力を非常に重視しており、この面で豊かな経験を蓄積し、全国の麻薬取締り事業に大きな貢献をしている」と、評価しています。

 ところで、雲南経由での麻薬販売は、中国での犯罪を増加させたばかりか、国内における麻薬乱用者の人数をも増やしました。今のところ、雲南省が掴んでいる麻薬乱用者の人数は6万8千人あまりで、全国の8.6%を占めています。麻薬乱用を撲滅する事業として、その重要な内容は、治療機関を設置し、乱用者を強制的収容し治療を受けさせることです。それに、1995年、中国は『強制麻薬乱用治療方法』を公表し、麻薬消費を食い止めるのに重要な役割を果たしました。1989年に設置された昆明市強制麻薬治療所は、麻薬乱用治療のモデルで、国内外で注目されています。瀋傑副所長は、「16年間の模索を通じて、我々は治療、管理、教育、健康、宣伝を一体化した超大型の麻薬乱用治療の場になっている。ここには強制的に治療を受けさせることもあれば、自主的止めることもある。医療依存症からの脱出、精神的ケア、労働回復に取り組んでいる。これらの方法は、麻薬乱用者が通らなければならないものである」と、瀋副所長は紹介していました。

 現在、昆明市強制麻薬治療所は、すでに中国における最大の総合的麻薬治療センターになっており、麻薬中毒から回復した国内外の麻薬乱用者はのべ8万人近くになっています。

 麻薬の根絶のため、麻薬犯罪の新たな特徴と取締事業の実際にあわせて、雲南省は麻薬の源流摘発を最も重要な位置づけにしています。雲南省はミャンマー、ラオスなどの政府と自治体と協力をして、外国のけし栽培地で代替作物栽培の面積はすでに4万ヘクタール以上に上っています。さらに、代替業種は、養殖業や、農産物の加工、インフラ整備、観光業、人的資源開発、文化教育、保健などの分野に幅を広げています。

 雲南省公安庁の孫大虹次官は、雲南省は麻薬取締事業である程度の成果を遂げていますが、その情勢は依然として厳しいと指摘し、法的執行における国際協力を更に拡大すべきだと強調しています。「麻薬取締は国際協力が必要で、多くの国の援助も必要である。特に生産拠点となっている国の自助能力が必要としている。海外の麻薬根源を壊滅することに力を入れ、特に代替作物の栽培を広げるべきだ。この地域が麻薬経済への依存を根本から脱出してこそ、根源から麻薬を撲滅することができる」と語りました。

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