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欧州内部の食い違いがG8首脳会議に影を落とす
   2005-06-20 16:21:54    cri
 イギリスが主宰するG8サミットは来月の上旬にスコットランドで開幕する予定ですが、会議の最後の準備段階に入っているいま、イギリスはそのEUの同盟国との間にかなりの意見の食い違いが出ており、特にEUの予算問題でフランスとドイツが激しい口論となりました。イギリスは、「この不協和の音はG8 首脳会議に影を落とし、ブレア首相が今回のサミットに設定した目標を実現することは難しくなっている」と予測しています。

 今週末に終了したばかりのEU首脳会議で、イギリスは、1984年以来毎年、EUからもらった予算返還金を断固として放棄せず、しかもこの問題をフランスの農業補助金削減とつながり、2013年までに共同農業政策を調整するよう要求しました。一方、フランスはすこしも譲歩せず、イギリスの要求を断固として拒否しました。双方は互いに妥協せず、今回の会議の重点として討議しているEUの中期予算問題も行きづまり状態に陥り、結局、会議に出席した指導者たちが気まずい思いで別れました。

 2005年のG8の輪番議長国として、イギリスはすでに、全世界の貧困を緩和することを今回のG8 首脳会議の議題の一つに入れており、具体的な解決方法を提案し、主に債務減免、援助増加、農業補助金の取り消し、貧困国への市場開放などが含まれています。今月11日、G8財務相はロンドンで行った会議で、18の貧困国に対する400億ドルの債務を免除する問題で合意しました。しかし、援助増加の問題は今回の財務相会議の議事日程に提出していませんでした。その原因は、イギリスはフランスとドイツなどのEU同盟国やアメリカから十分な支持を得られなかったからです。

 現在、G8首脳会議の開幕までに3週間しかありませんが、イギリスは、この時間を利用してできるだけ早くフランスとドイツとの関係を回復させるよう希望しています。これは、G8 首脳会議が予想の成果を上げるかどうかに関わるだけではなく、下半期イギリスがEUの議長国としての境遇にも関わります。もし、フランスとドイツなどの主なヨーロッパ同盟国との関係を回復しなければ、イギリスが今後の議長国の任期以内に何のこともできず、ブレア首相も何のこともできません。

EU
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