フィリピン軍当局は11日、首都のメトロ・マニラの警備を強化し、反政府分子が事件をおこすことを防止するため、そこへ部隊を増派することを発表しました。
ここ数日、「アロヨ大統領談話の録音」とされるテープは、大きな政治問題となっています。このテープはアロヨ大統領が2004年5月に行われた大統領選挙で規定に違反して票をかき集める談話を記録したとのことです。フィリピン政府は、このことを否定しました。しかし、フィリピンの一部の反政府勢力はこのテープを利用してあれこれと言い、個別の反対派議員は、アロヨ大統領の辞職まで要求しました。
こうした情況の下で、12日のフィリピン国家独立デーの祝賀活動を利用して事件を起こすことを防止するため、軍当局はこの部隊増派の決定を出しました。
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