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パレスチナ・イスラエルの停戦協定、試練を受ける
   2005-06-08 13:03:14    cri

 パレスチナの武装勢力は7日、ガザ地区のユダヤ人入植地を砲撃し、現場で作業中の中国人労働者とパレスチナ労働者が死亡し、6名のパレスチナ人労働者も怪我をしました。同じ日、パレスチナ武装勢力はヨルダン川西岸地区でイスラエル軍と激しい衝突になりました。これにより、2人のパレスチナ武装勢力のメンバーが死亡しました。この一連の事件で、もともと脆弱だったパレスチナとイスラエルの停戦協定は再び試練を受けています。

 イスラエル・メディアの報道では、当日、パレスチナの武装勢力はガザ地区のグシュ・カティブユダヤ人入植地に迫撃砲とロケット弾を発射し、その中の一個のロケット弾が入植地内の農業用ビニールハウスに落下し、現場で作業中の中国人とパレスチナ人労働者に被害を及ぼしました。

 イスラエル駐在中国大使館の範建民参事官によりますと、遭難した中国人労働者は吉林省生まれの畢樹徳さん(45歳)です。範建民参事官は、「この不幸な情報を入手した後、中国大使館側はただちにイスラエル警察及び病院側と連絡をとり、遭難者の身元を確認し、その善後処理に着手している。大使館側はすでにイスラエルの国民保険会社と連絡をとり、遭難者の賠償金と救済問題の協議を始めている」と明らかにしています。

 事件発生後、北京放送局の記者は事件現場に赴き、雇用主を取材しました。それによりますと、現地の農業用ビニールハウスで働く労働者の大部分はパレスチナ人かタイ人で、中国人労働者は極めて人数が少ないため、畢樹徳さんの遭難は予想外のことだったと述べました。

 関係筋によりますと、2002年以降、パレスチナとイスラエルの衝突により死亡した中国人の数は8人に上っています。2002年4月12日、エルサレム市中心部の露天市場で自爆テロが発生し、福建省からの労働者2名が死亡し、同年の7月17日、テルアビブで立て続けに起きた2回の自爆テロで福建省の出稼ぎ労働者2名が遭難しました。また、2003年1月5日、テルアビブで再び起きた爆発事件で、3名の中国人労働者が死亡したとのことです。

 イスラエル放送局の報道によりますと、イスラム聖戦組織・ジハードは7日のガザ地区砲撃事件に犯行声明を出し、「この行動はイスラエル軍がジハードの指揮官を殺害したことへの報復行動で、今後もイスラエルを標的とする報復活動を継続していく」と述べたとのことです。

 ジハードとイスラエル軍との衝突は長い期間にわたり、継続してきました。パレスチナとイスラエルの指導者は今年2月、エジプトで停戦協定を締結した後、ジハードは表では、停戦協定を受け入れましたが、実際の行動はそうではありませんでした。パレスチナとイスラエルの指導者が停戦協定を締結した直後にも、ジハードはテルアビブで自爆テロを起こし、4人の死者を出しました。その後、イスラエルはジハードへの取り締まりの度合いを強め、ヨルダン川西岸地区でジハードの高官たちを相次いで逮捕したり、殲滅したりしました。

 イスラエルの新聞『エルサレム・ポスト』は、「一部のパレスチナ治安関係者は、ジハードとその他のパレスチナ過激組織はイスラエルへの攻撃を再開し、アッバス議長の平和への努力を破壊することを企んでいる」としています。なお、情勢の更なる悪化を防ぐため、アッバス議長は近く、ガザ地区に赴き、ジハード及びイスラム抵抗運動・ハマスの指導者と会見をする予定です。

 一方、イスラエル国防軍筋は、「今回の砲撃事件は主として、パレスチナ内部の矛盾から来たもので、イスラエル軍は現在のところ、今回のユダヤ人入植地を標的とした襲撃に報復行動を取る予定はない」と明らかにしています。

パレスチナ・イスラエル
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