イラク移行政府は29日、四万余りの国軍を動員し、首都バクダッドで、反米反政府武装力に対する「バルク（稲妻）作戦」を開始しました。

　イラク国防相のある高官は匿名を条件として、「イラクの国軍と警察はバクダッドを封鎖し、バクダッドに入る車両と通行人に対し検査を行うほか、警察による各世帯への検査を始め、多くの武器を押収してる」と述べました。

　イラク移行政府筋は、「この作戦実施は、反米反政府武装力との闘争で、イラク政府が元の守勢から攻勢に変わりつつあることを示している」と強調しました。

　別の報道によりますと、この作戦は開始されたものの、イラク政府を標的としての襲撃は継続しており、イラクの石油省ビル玄関前では29日、自動車によるテロ爆発事件が起き、少なくとも2人の警備員が死亡し、数人が負傷しました。