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イラン核問題交渉、何故決裂しないか
   2005-05-26 17:09:43    cri

 フランス、ドイツ、イギリス3カ国外相は25日、ジュネーブでイラン核問題交渉代表と3時間にわたる交渉を行った後、イラン核問題交渉を継続していくことを決めました。これでイラン核問題による緊迫した雰囲気は一時的に緩和されました。 

 イランは4月30日に「今回の交渉が成功するかどうかに関わらず、イランはウラン濃縮関連活動を再開する」と公に表明しました。欧州のマスコミは25日の交渉をイラン核問題交渉の最後のチャンスと見ていますが、一部のマスコミは「交渉が成功を収める可能性が少ない。今、双方の態度が共に強硬で、交渉は決裂に至らず、交渉プロセスが継続していくことになる。もし、交渉が失敗するなら、イラン核問題が国連安保理に送付されることになり、EUとイランの利益は共に損なわれる」と予測しました。

 つたえられるところによりますと、交渉期間中、EU側はイランに全面的かつ具体的に提案し、7月末までに核問題交渉の行き詰まりを打開するようにします。EUの提案ではイランの発電用原子力計画の策定と実施を支援し、イランとの多方面の協力を強化し、イランのWTO加盟の交渉を起動することなどの内容が含まれています。双方はこれについてテヘランで更なる交渉を行う予定です。EUの提案に対しイランのロハ二交渉代表は「双方は短期で一括協定に合意する可能性がある。その前にイランは承諾した言葉を実行し、ウラン濃縮活動を一時中止することになる」との立場を表明しました。

 一年前、フランス、ドイツ、イギリス3カ国は中東地域におけるEUの影響力を増やし、アメリカに中東事務に介入する口実を与えないように、進んでイラン核問題を調停しています。EU3カ国がこの問題で主導権を持つよう努力することに初歩的な成果を遂げました。EUの目標はアメリカと完全に一致することではありません。EUはイラン核問題を武力で解決することに反対し、この問題を安易に安保理に送付することにも反対しています。EUはアメリカのイランへの軍事行動が中東地域に更に不安定化させ、ヨーロッパの安全と安定に波及することを懸念しています。次はEUはイランの主要な石油輸出目的地で、イランとの友好関係を保つことがEUの経済利益に符合しています。また、EUはイラン核問題の解決をその平和外交理念の実践活動の一部と見なし、これでアメリカの強硬な政策と安易に妥協することにはなりません。

 イランにとって、国際社会と最終的対決を避け、EUと全面的な協力関係を進め、経済利益を求めることは大切なことです。ここ二年間、イランの核問題への態度は強硬だったり柔軟だったりしており、いつも鍵となる時に譲歩し、これはEUとIAEA・国際原子力機構の多数のメンバーの支持を得て、アメリカを孤立化させると見られています。

 現在、イラン核問題に多くの変数があり、徹底的な解決はまだ時間がかかると見られています。

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