北京市政府は25日、エネルギー開発と省エネについて記者会見を行ないました。北京市発展改革委員会の劉印春氏は「北京市のエネルギーの開発と使用の現状に基づいて、市政府は、エネルギー安全供給を核心として、省エネを優先するエネルギー開発戦略を制定している。様々な措置を講じて、北京を省エネの都市として仕上げていく」と表明しました。
北京市はエネルギーの生産拠点が少なく、エネルギーが不足する都市で、エネルギーの安全供給問題は直面する重要な課題です。2001年から2003年にかけて、北京市のエネルギーの需給は比較的に安定した時期にありましたが、去年から、供給が需用に追いつかない状況になっています。伝えられるところによりますと、北京のエネルギー消費量は、2004年が2003年より11%伸びており、しかも、伸び率がさらに高まる趨勢にあります。
北京市発展改革委員会の劉印春氏は今日の記者会見で、「当面のエネルギーの消費状況にしたがって、北京市政府は省エネを優先するエネルギー開発戦略の制定を検討中だ」と述べ、さらに 、「われわれは、エネルギーの節約を優先した戦略を検討中だ。これから省エネ型の社会を築きあげ、省エネの意識を人民の間に高めると同時に、省エネに関する法律を完備させ、エネルギーの管理を強化していく」と表明しました。
劉印春氏は、現在の北京のエネルギー構成からみますと、消費がかなり大きいので、省エネは大きな潜在力があると分析しています。省エネを推し進めるには、まず、政府機関が省エネを提唱、実行し、引き続き産業構成と製品構成を推し進め、建築の省エネを推進し、都市の公共交通を加速させ、エネルギーを多く消費し、排気ガスが基準に達してない自動車を一日早く規制します。また、電力や天然ガスなど質の良いエネルギーや風力、ソーラーエネルギーなど再生できるエネルギーの消費総量における比率を高めていくべきです。更にエネルギーの管理を強化し、エネルギー価格システムを完全にし、価格の調整により、省エネを促します。そのほか、北京は、エネルギー技術の革新や、エネルギー開発と環境保護分野で新しい技術と製品の開発と普及を推し進めていきます。
紹介によりますと、今年6月、北京市では、第一回省エネルギー技術展示会を開催し、中国の優れた省エネ技術と製品を公開し、政府機関や大型公共建築、エネルギーを多く消費する企業に解決案と優れた省エネ製品を提供します。
また、それと同時に、市民の間で省エネ教育を普及し、北京のエネルギー使用状況と不足を市民たちに伝え、市民の省エネの重要性を認識させる一方、エネルギー知識を普及させます。これからの一ヶ月は、市民間で省エネを宣伝し、省エネ技術と製品を紹介し、無料で省エネのモデルプロジェクトを公開します。これについて、北京発展改革委員会の責任者黄倩氏は、 「私たちの展示会と主催した様々なイベントを通して、省エネ知識を普及させ、人民の省エネに対する認識を呼び起こすと同時に、北京市政府は、北京市2005年エネルギー行動計画を参考して、省エネの各方面の作業を推し進めていきたい」と述べました。
黄倩氏は、さらに、「人々は、報道でエネルギーの現状を知り、また現場へ見学に行って、現場の技術者と交流することによって、よりよくエネルギーの現状を把握し、省エネ知識を身に付けるだろう」と語りました。
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