オーストラリアを訪問中の中国全人代常務委員会の呉邦国委員長が24日首都キャンペラで、ハワード首相と会見し、双方は両国関係、経済協力と貿易などの問題で重要な共通の認識に達しました。
席上、呉邦国委員長は、いま、中国とオーストラリアとの関係は発展における最もよい時期にあるとしたあと、台湾問題に触れ、「いまのところ、台湾海峡情勢には幾らかの緩和の動きが見られたが、情勢を緊張させる根源は尚も残っている。中国大陸は、最大の誠意を以って、最大の努力を払い、平和統一の獲得に努めるが、"台湾独立"の分裂活動を決して許さない。台湾当局が、"台湾独立"という立場を捨て、すべての分裂活動を中止してこそ、台湾海峡地区の平和と安定は保証される」と述べました。
これに対しハワード首相は、一つの中国の政策をゆるぎなく実施していくというオーストラリア政府の姿勢を改めて表明しました。
両国の経済協力と貿易について、呉邦国委員長は、「中国側は、オーストラリア側と共に、エネルギーと鉱産物資源分野で長期の戦略的協力関係を構築し、両国関係と両国の経済協力及び貿易に強い原動力を注いでいきたい」と述べました。これに対しハワード首相は、両国政府の疎通と協力を通じてのエネルギーと鉱産物資源のよりよい協力を期待しました。
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