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米国、イラク問題でシリアを非難
   2005-05-20 18:02:37    cri

 AP通信が19日、アメリカ軍高官の話として伝えたところによりますと、「アルカイダ」のナンバースリーと言われるザルカウィ氏がこのところ、シリアで数回秘密会議を開き、シリア内でイラクで発生したテロ襲撃事件を計画し、暴力でイラクの政治プロセスを破壊しようとしているとのことです。

 名前を明らかにしないこのアメリカ軍関係者は「ザルカウィ氏はこの30日間、その武装組織の幹部とシリアで少なくとも5回会合を開いた。これは拘束中の武装分子を通じて明らかにされたものだ」と述べました。

 アメリカ政府の高官が、反米武装を擁護したとシリアを非難するのは、今週に入って二回目となります。これに先立って、ライス国務長官は、「シリアは武装分子が国境を通ってイラクへ行き、アメリカ軍やイラク軍事警察を目標に襲撃するのを黙認している」と非難しています。

 シリア政府の新聞「テシリーン」は17日、ライス国務長官の非難に対し、証拠を出すよう反駁を加えました。ザルカウィ氏がシリアで会合を開いたとの非難に対し、シリア外務省はコメントを出していないものの、シリア大統領の安全顧問であるアルサマリ氏は「ザルカウィ氏がシリアで会合を開いたという情報を得ていない」と表明しました。

 アメリカが闇の中でザルカウィ氏を支持するとシリアを非難することは、その反シリア運動の一部だとシリアの政界はみています。

 アメリカがシリアを非難するのは、様々な原因があります。

 まず、ジャアファリ首相を始めとするイラク移行政府が発足して以来、新たな暴力が繰り返され、イラクの安全が悪化しつつあります。アメリカはこうした状況に対策が見出せず急いで口実を探さなければなりません。

 次に、イラクでは宗教派閥の衝突が激化し、国内の矛盾が目立っています。アメリカがいまごろ矛先をシリアに向けるのは、視線を逸らすためです。

 第三に、この地域ではシリアはアメリカを挑発する数少ない国の一つです。アメリカはフセイン政権を覆した後、シリアはアメリカが打撃する主要な目的の一つとなります。

 アメリカとシリアの関係が悪化すれば、もともと複雑なイラク情勢はより一層激動するものとみられます。

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