一部の著名な金融専門家は17日、北京で行なわれた「フォーチュン」世界フォーラムで、人民元切り上げを要求するアメリカ側のやり方は道理に合わないことだと批判し、「アメリカは自国の経済問題を解決することによって、赤字を削減し、失業率を低下させるべきだ」としています。
HSBC・香港上海銀行の専門家のガリバー氏は「中国の貿易黒字の主な原因は人件費が安いことである。中米貿易はアメリカの貿易総量の僅か10%であり、仮に人民元を25%切り上げたとしても、アメリカの貿易赤字問題は依然として解決できない」と述べました。
メリルリンチ国際証券会社のケヴァン・ワッツ代表取締役は、人民元のレートは現在の国際経済にとって、それほど重要なことではなく、その重要性が大げさに誇張されているとの考えを示しました。
モルガン・スタンレーの首席エコノミスト、スティーヴン・ローチ氏は「アメリカが人民元切り上げを要求するのは政治的な動機が強く、経済的な原因によるものではない」と指摘しました。
|