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朝鮮と韓国の政府高官は16日朝鮮の開城(ケソン)で、次官級会議を行いました。これは去年7月以来の本格な協議再開となります。専門家は、朝鮮半島核問題の態勢が依然として明らかにならない段階で、両国が政府間対話を再開するのは、六カ国協議再開への積極的な信号だとみています。
朝鮮と韓国の政府間対話がスムーズに進めていけるかどうかということは、朝鮮半島情勢と核問題解決のカギとなっています。しかし、政治、経済、軍事分野における両国間の対話は、去年7月に突然途絶えました。このほど、国際社会は、六カ国協議の再開を要求していますが、今月14日、朝鮮は政府間の協議の再開を韓国に提案しました。これは、朝鮮半島情勢を緩和させるため、朝鮮が払った努力だと見られています。
16日の開城会談に参加した韓国側の代表団団長の李鳳朝・統一省次官は、「会談中、朝鮮半島情勢に懸念を示し、朝鮮が六カ国協議に復帰するよう促した」と述べました。報道によりますと、朝鮮が六カ国協議への復帰に同意する場合、韓国側は、より多く朝鮮の立場を考えた「重要な提案」を提出する予定だそうです。会談中、朝鮮側は核問題にふれませんでしたが、韓国側の主張に耳を傾けました。
朝鮮と韓国が政府間の対話再開に対して、アメリカ政府は積極的な態度を取っています。韓国を訪問中の六カ国協議アメリカ首席代表のクリストファー・ヒル国務次官補は16日、「アメリカは、一貫して両国間の対話を支持している。今回の会談は、六カ国協議に肯定的な影響があるよう期待する」と述べた上で、人道支援として、韓国は朝鮮に化学肥料を提供すべきだと指摘しました。
ヒル米国務次官補は、朝鮮半島核問題を斡旋するため、韓国を訪問したもので、朝鮮が韓国の会談と提案した当日、韓国の潘基文外交通商相らと会談し、「アメリカは、六カ国協議の再開をとても期待している。それを実現するため、努力していきたい」と述べました。
関係者は、「中国、アメリカ、朝鮮、韓国、ロシア、日本の六カ国は、朝鮮半島の核問題を平和的に解決するため、三回も協議を行ってきたが、それは容易なことではない。協議の基礎はまだ残されている場合、再開できないことは、今後の朝鮮半島核問題に悪い影響を与えるだろう。これはアメリカ、朝鮮を含む各国が望まないことだ」と分析しています。現在、六カ国協議に参加した中国、韓国、ロシアはひきつづき、六カ国協議の再開に努力しています。国際社会は、六カ国協議が一日早く再開できることを期待しています。
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