興行収入2億台湾元(約6億6000万円)を誇る大ヒット映画『海角七号』は、台湾の新人監督・魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)が長年温めてきた作品。日本人と台湾人の恋を描いた物語ですが、映画公開後、ロケ地となる海岸は観光客でにぎわうほか、"海角七号"宛てに手紙を出した人もいるほど、社会現象になっています。せりふは台湾の方言、日本語と北京語が入り交じっており、地域色豊かな作品に上がっています。
主演には、歌手として活躍していた範逸臣(ヴァン・ファン)や日本人女優の田中千絵、そして奄美大島出身の歌手・中孝介が起用され、異色のキャスティングとなっています。映画初主演の範逸臣(ヴァン・ファン)は映画の中で夢破れたミュージシャンを熱演し、好評となっています。
また、この作品は今年の台北映画祭のオープニング作品として上映されたほか、日本で開催されたアジア海洋映画祭や韓国・釜山国際映画祭にも出品され、国際的にも注目を集めているようです。 |