
中国国家ラジオ、映画、テレビ総局はこのほど、「オーディション番組の放送期間は2カ月を越えてはいけない」という最新規定を発表しました。オーディション番組を制限する規定の発表に従って、ここ2年ほど中国全土で巻き起こっているオーデションブームは静まっていくかもしれません。
2005年から、『超級女声(スーパー女性ボーカリスト)』を始めとするオーディション番組が人気を呼んでいます。2006年にも、『夢想中国』、『星光大道』、『我型我秀』などのオーデション番組が続々と生まれ、中国全土にわたって、オーディションブームが巻き起こっています。しかし、オーディション番組は、テレビ視聴者に新しい面白さを提供したと同時に、多くのトラブルも引き起こしました。
去年、中央テレビ局が放送した『夢想中国』が今年は放送停止になる可能性があるという情報がこのほど、中央テレビ局の責任者から伝えられました。同責任者は、「今年、(中央テレビ局では)オーディション関係の番組は減るだろう。私たちは2007年『夢想中国』を放送する計画を立てていない」と語りました。
また、湖南衛星テレビが放送している『超級女声』は、オーディションブームの火付け役として、湖南衛星テレビに大きな収益をもたらしました。その勢いに乗って、『超級男声』放送の計画も立てられましたが、総局の最新規定によって、実現は難しいと見られています。関係責任者は記者のインタビューに答え、「『超級男声』に関する放送案はすでに総局に提出したが、(これが実現できるかどうかは)3月に批准案が発表されるまでは、分からない」
『超級女声』のスポンサーである乳製品会社は番組の大ヒットにより、大きな収益を収めました。ある有名なアパレル企業はすでに、巨額で『超級男声』の2年間のスポンサー権を買ったということです。新しい「放送期間短縮」規定はこれらの企業にもダメージを与えるでしょう。
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