去年の末頃中国の国家のテレビ局、中央テレビ局が毎日放送していたドラマ『記憶の証明」は、大ヒットでした。特に中年層の人たちの間では、すごく人気を集めました。
中国、日本、韓国3カ国のタレントが共同で出演することも見所の一つです。
『記憶の証明』は第2次世界大戦末期に発生したことを描きました。1944年、たくさんの中国人捕虜と肉体労働者を乗せた貨物船が日本に向かって出発しました。この人々には、国民党の捕虜もいますし、共産党の八路軍の捕虜と普通の労働者もいます。日本軍はこれらの人たちを日本国内の倉津島に強引に連れて行き、秘密軍事基地の構築をさせられるのです。捕虜たちは、毎日厳しい肉体労働をしいられるほか、また日本軍からひどい侮辱を受けていました。
この作品は、中国で有名な女性監督、ヤンヤン(楊陽)の新作です。ヤンヤン監督の作品というと、美人女優の蒋ブンレイの演じた『牽手(手をつないで)』というのがありました。ヤンヤン監督の今回の作品『記憶の証明』は雰囲気ががらっと変わって、難しい歴史問題や悲しい戦争問題に触れていました。
このドラマが訴えたいものをもっと多くの人々に理解してもらうために、ドラマはただ歴史を描いただけではなく、その歴史を体験した今生きている人たちの回想や、またそういう人たちの後世の生き方などを一本の筋として、歴史を再現したのです。
実はこのドラマの制作に参加した日本人の役者は17人もおり、日本語のセリフも半分以上占めていることにびっくりしました。これまでにこのようなやり方で制作した作品はなかったようです。出演した多くの日本人俳優もその歴史を理解し、また中国語も分るようになったんです。
『記憶の証明』についての紹介は4月2日(土)初放送、4月3日(日)再放送の『エンタメ・ホームシアター』でオンエアしますので、どうぞお聞きください。
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