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中国で名を知られる医者
   2008-11-13 14:51:02    cri

 漢方医学が盛んな中国には、「漢方医の名医」と言われる人がいます。中でも、古代の漢方医の成果をまとめた「本草綱木」を著した李時珍は中国人の誰もが知っている"名医"の一人です。今から500年ほど前の明の時代、漢方医の一家に生まれた李時珍は、「治療の実践」を大切にする医学を提唱しました。これまでの経験にだけ頼るやり方ではなく、自ら新薬の開発や治療法を試みていったのです。例えば、彼は自分の足で山に登り、漢方の薬草を探してきて、研究を重ね、漢方薬の種類を充実したものにしました。

 また、農家の人など一般の庶民を対象に薬草の知識を学ぶ機会を設け、これまで伝わってきた民間療法などに含まれる誤解を解くことに努めました。李時珍の著した漢方薬草の書「本草綱木」は現代でも、多くの漢方医の教科書になっているほか、一般の人たちにも読まれています。

 中国で歴史に名を残す偉大な医師の一人に、実はカナダ人がいます。ノルマン・べチューン氏です。中国語では「白求恩」と書きます。中国人は、みな彼のことを歴史の教科書で学ぶので、誰もが知っている名前です。

 ベチューンはカナダで生まれて、トロントの医大を卒業した後、外科医をしていました。カナダ共産党員でもあった彼は、第二次世界大戦中、カナダとアメリカ人の医者からなる医療チームを率いて、中国にやってきたのです。そして1938年、当時の中国共産党の拠点、延安に入って負傷者らの治療にあたりました。バチューンは仕事に熱心なだけでなく、多くの中国人医師の指導も行いました。そして戦場では多くの兵士を救いました。あるとき、負傷者に緊急治療を施したとき、自ら感染症にかかり、1939年11月12日、河北省の唐県で亡くなりました。

 そんな彼のために、毛沢東主席は「人民に奉仕する」(「ベチューンを記念する」ではないの??)という文章を書きました。これは中国人の40代以上の人なら誰もが暗誦できます。また彼の一生は映画にもなりました。バチューンは中国で「偉大な国際主義の戦士」と呼ばれ、外国人が中国のために貢献をした代表例とされています。

 今活躍している医者で名を知られる人と言えば、2003年に発症した新型肺炎SARSの治療で活躍した鐘南山氏が挙げられるでしょう。

 彼は、当時もっとも早く感染が起きた広州市の病院で、最前線に立って治療を行いました。そして、実際の治療から得た経験をまとめて、それを全国に広め、新型肺炎の治療に大きく寄与した人です。

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