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転職
   2008-10-16 13:18:59    cri

    

 日本の企業はかつて、年功序列制度、そして一つの企業で一生勤め上げる、つまり終身雇用が当然といわれていました。今は、その概念も大きく変化しているということですが、やはり日本では、あまり頻繁に転職を繰り返すことは、決していいことではないとする風潮は残っていると思います。

 しかし中国は少し事情が異なります。このほど行われた中国人のサラリーマン、OL5463人に対する調査によると、ほとんどの人が転職を具体的に考えていることが分かりました。また調査を受けた人のうち53%が実際に転職をした人です。そして1回転職した人が19%で、2回転職した人が13%、3回転職した人が10%となっています。

 また、男性のほうが女性より、転職に対して意欲的なこともわかりました。転職回数で言うと、2回転職した男性の数は女性より7.56%多く、さらに3回転職した男性は女性より9.72%多いです。

 では、中国人は何を基準にして、転職を考えるのでしょうか。まず、研修など職業訓練が充実しているかがもっとも大きな選択基準だそうです。そのあと給料、待遇の良さが続き、さらに戸籍と住宅の提供がはいりました。これは中国独特のもので、都市の企業に勤めると、地方出身の人も都市戸籍を得られるなどの規定があるため、それを目当てにする人も多いというわけです。男女別にみると、女性は会社の研修体制に対して、最も関心があり、一方、男性は給料面、待遇面を最も気にするということです。男性のほうが金銭面や生活の安定など、現実的な必要に迫られることが多いということなんでしょうか。

 中国では、転職によって、自らの技能を向上させ、よりよい待遇を得て、自己実現しようという考え方が強いようです。一つの企業の枠組みの中で、成長をしていこうとする日本と少し感覚が異なります。もちろん、人々が積極的に職を求め、よりよい生活を求めることは、市場の活況を呼び、社会全体が活性化していくことにもつながります。ただ企業側からすれば、せっかく育成した従業員が定着しない、などの悩みを抱えることになり、そのため、育成する手間が必要ないよう採用においては、その人の社会人経験を重視する傾向も生まれてきました。これにより、新卒の就職が大変困難になっているという現実もあります。労働人口の流動性が強いということは、今の中国が直面している大きな問題となっています。

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