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北京在住の日本人を支えるサービス
   2007-10-05 13:17:00    cri
 北京在住の日本人を支えるサービスあれこれーブライダル・プロデュース業

 2004年9月、北京にオープンした日系のブライダルプロデュース会社「I wish」。

 オフィスに入ると、純白のウェデイングドレスやかわいらしいブーケが飾られていて、女性なら思わず「お嫁に行きたい!」と思うかも?!

 今回は、「I wish」総経理・西脇由美さんにお話を伺いしました。

 西脇さん:「新郎新婦が、式までに用意しなければならないことは結構たくさんあります。その負担を軽くするため、私どもがリードさせていただきながら、安心して式の日を迎えられるようサポートをさせていただいています。新婦さまがずっと夢に描いていた挙式。イメージに近いものを実現するのは、やはり大事なこと。」

 中国ではもともと、結婚式の準備をすべて自分たちでやるのが一般的でした。自分たちでレストランなどを予約したり、司会者やカメラマンを友人に頼んだり・・・。しかし最近は、「映画やドラマに出てくるようなロマンチックな挙式を挙げたい!」とか、「手間をかけず、スマートに結婚式をやりたい!」という人も多く、「I wish」のようなプロデユース会社にすべておまかせするケースが増えています。

 たとえば、ブーケや会場の装飾に使う花の色であるとか、挙式の時にかける音楽など、細かい要望にも可能な限り実現させてくれるのが、プロデュース会社のいいところ。特に最近、中国の若い人たちは、仕事が忙しい上に、親元を離れて働いているケースも多いので、このようにサポートしてくれたほうがありがたいかもしれません。

 ところで、中国の結婚式では独特な習慣が多いのです。たとえば、代表的なのは「拝天地」。まず両親に3度礼をして、次にお客さんに向かって3度礼。最後に、自分たちがお互いに3度礼をしあうというものです。そのほか、ご両親にお茶を勧める「敬茶」という儀式も有名です。自分達の挙式に、こうした伝統的なしきたりを組み入れたいと思っているカップルも多いようです。

 

 こうした文化や風習の違いについては、西脇さんも日々驚きの連続だと言います。

 西脇さん:「特に、結婚は習慣や風習がある。この部分は、私たちが理解しなければならない点だと思います。まずびっくりしたのは、当日になっても誰が来るか把握していない点。日本だと、招待状を送って、出席欠席を確認して、人数を把握する。しかし、こちらでは、ご両親や親戚用のテーブル以外は基本的に自由。当日、飛び入り参加するケースも。だから、座席は少し多めに用意されますね。まあ、中華料理は大皿から取る料理なので、対応できるといえば対応できるんですが・・・。そういうところにはびっくりします」。

 西脇さんはもともとコンサルティング関係のお仕事をされていましたが、これから中国でブライダル関係の需要があるだろうと、このたび「I wish」を立ち上げることに。事前に、日本のウェディング業界の方々からいろいろとアドバイスを受けてきたのに、中国と日本の習慣や感覚の違いは想像以上。

 たとえば、結婚式で使う花の色。日本では、「花嫁さんの色」といえば、やはり白。しかし中国では、赤。好まれるのは赤いバラ。しかも、赤と黄色など、コントラストの強い配色が人気なのです。中国の方に言わせると、「白は、なんだかお葬式っぽい!物足りない!」とか。

 西脇さん:「演出的な部分でも、日本とは違う。厳かなムードを大切にする日本と違って、中国では楽しいものが好まれる。スモークをガンガンたいて、ゴンドラで下りてくるような演出・・・大きいパフォーマンスが分かりやすくて楽しんでもらえるのかな」。

 現在、「I wish」のお客さんは中国人カップルがほとんど。しかし、北京に暮らす日本人が増えている背景を受けて、日本人と中国人のカップルの申し込みも増えつつあるそうです。そのためにも、中日の文化的な違いについてもっと勉強しなければ、と西脇さん。

 またこれからは、北京に暮らす日本人同士が北京で結婚式を挙げるケースも増えてくるのかもしれません。そんなときに、こうした日系のブライダルプロデュース会社があることは、日本人には心強いですね。

 最後に、西脇さんに今後の抱負を伺いしました。

 西脇さん:「挙式披露宴には、いろんなスタッフが関わっています。チームワークを強くして、新郎新婦の理想を実現できるようレベルをあげていきたいです。たとえば、料理だって、中華料理のなかに1品日本料理のようなものを入れるとか、そういうアレンジが自由自在にできるようになれば楽しいと思います」。

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