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中国の最高権力機関である全国人民代表大会では、今年、温家宝首相が1社会保障システムの整備 2金銭の予定通りの支給 3社会保障のカバー範囲の拡大の3点を表明しています。
今週の番組は養老保険について、北京の李さん一家を訪れます。中国の社会保障制度の始まりは1951年に遡ります。1949年に新中国が成立し、その二年後、当時の政務院は「労働保険条例」を公布しました。これは中国で初めての社会保障に関連する法律です。この条例を皮切りに養老、医療、労働災害など総合労働保険制度が相次いで設けられました。
これらの制度は1960年代と1970年代に一時的に停止され、その後、順次復活しましたが、その内容は、定年退職者と医療に関わるもの、しかも、ほとんどは国有企業や集団所有制企業の従業員を対象としたものでした。そして李さんも国営の木材工場の従業員だったのです。
ところが1990年代以降、中国の経済発展にともなって、企業制度の近代化が進み、個人経営者も次第に増えてきました。
それまで多くの社会的な機能を企業が担っていましたが、市場経済に合わない古い体制が改められ、養老、医療の保障の社会化が進められました。1997年に公布された規定により、社会保障を社会、企業、個人がお金を出し合ってまかなうシステムに改められたのです。
李さんの一家はそれぞれ、80代、60代、20代で、それぞれ養老保険についてどんな考えをお持ちでしょう。どうぞ、今週の番組をお聞きください。
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