ウォーキングは立派なエアロビクス
エアロビクスとは日本語訳で有酸素運動のことです。レオタードを着てスタジオなどで行うエアロビックダンスのことではありません。
では、有酸素運動とはどんな運動でしょうか。有酸素運動とは、空気中の酸素を体内に取り入れ、糖や脂肪を燃やしてエネルギーを発生させながら長時間できる運動のことです。代表的なものとしてはウォーキング、ジョギング、水泳、サイクリング、ハイキングなどがあります。もちろんエアロビックダンスも含まれます。主にゆっくり長く行うことができる運動のことです。
反対に激しく短時間の運動(例えば100mダッシュなど)はアネロビクス(無酸素運動)と呼ばれ、体内に取り入れた酸素でエネルギーを発生していくのでなく、保存されたエネルギーを使って行われます。
有酸素運動の効果としては、?スタミナの増強?高血圧の予防や解消?肥満の解消などが挙げられます。ただしこのような効果を上げるためには、最低限次の3つの条件を満たしていなくてはなりません。
1、全身運動であること
2、5分以上続く運動であること
3、疲労困ぱいするような運動でないこと
全身運動とは、全身の筋肉の50%以上を使い心臓の脈拍が運動中に上がってくる運動のことです。
ちなみに、ウォーキングは全身の60%以上の筋肉を使っています。5分以上であること、そして疲労困ぱいしないことは無酸素運動に関連があります。
酸素を使わない激しい運動になると5分以上は続けられないので、有酸素運動では5分以上続けられるような緩やかな運動であることが条件になるのです。
これらの3項目をみても、ウォーキングには十分なエアロビクス(有酸素運動)としての資格があることが分かっていただけると思います。
脂肪を燃焼する
脂肪を主なエネルギー源として利用する運動は、激しくない緩やかな長時間の運動です。しかも15分以上たった時点から脂肪の燃焼率が上がってくるので、最低でも25分間は続けたいものです。この程度の運動もウォーキングなら無理なくこなせるでしょう。
脳を活性化する
脚は、第2の心臓と呼ばれています。それは、脚の運動が脚にたまった血液を上方へ押し戻す働きがあるからです。全身の血液は一定量しかなく、1日たつと脚部に滞留し全身的に血液不足に陥ってしまいます。そこで、脚の運動をすることで脳への血液配分を楽にして循環がスムーズに行われるようにし、脳の血液不足を防ぐことができます。また、脚の運動を司る小脳の細胞は、それぞれいくつかの脚の筋細胞につながっています。筋肉は使わないと、どんどん萎縮していき最終的には無くなってしまうことがあります。筋細胞の減少はそのまま脳細胞の減少を引き起こしてしまいます。つまり、ウォーキングなどによって脚の運動をすることは、脳細胞の数の減少も防ぐのです。
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