2005年現在、中国の30の省や自治区の中で、26の行政区では農業税がなくなり、農産物は全部自分のものとなったので、多くの農家の人々は、農業への意欲が高まっています。さらに今年から全ての省や自治区で農業税を支払う必要がなくなり、農家の暮らしが一層改善されるものと期待されています。
負担が軽減された一方で、農家はまたほかの面で暮らしが改善されています。例えば、中国の20%の県クラス行政区で、新型の農村合作医療制度のテストが行なわれており、これによって、農家の医療保障が改善されると期待されています。この制度は、農家が一人当たり10元支払い、地元政府が一部補助金を出す形を取り、この合作制度に加わった人が、医療費の80%を出してもらえるものです。河南省新県では6つの郷でこの合作医療テストが実施されていて、農家の羅伝遠さんのいる村も今年テストを行なうそうです。村人はこのテストを大歓迎しています。この村の責任者の趙明さんは次のように語りました。
「農家の人々は、食料をすでに解決しました。道路も全ての村に通じています。それに、子供が学校に通う問題、医療の問題、重病の場合、医療費が高い問題、などが解決されれば、農家の暮らしはもっと良くなるでしょう」
新型の医療合作制度は2010年までに、そのカバー範囲を全国に広め、農家の人々全部が医療保障利益を得られることになるということです。
このほど開かれた中国年間経済活動会議では、中国政府は農業発展への支援を強めることにしましたが、これによって、農家の人々は権益が保障され、ますます良い暮らしが出来そうです。
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