現在の開発区には、開発研究部門のあるいくつかの大型製薬企業が集中し、国内外の大勢の専門技術を持つ人材が定着し、知的所有権をもつバイオ製薬技術の開発に重点が置かれています。 このほか、開発区はマイクロチップ、自動車電子機器、ナノ技術などハイテク産業の建設に力を入れ、将来の発展のために基盤を築き上げています。
この20年余り、開発区の経済は急速に発展し、工業生産総額、地域生産総額など主要指標は全国開発区の中で先進的地位を保ち、天津市経済の成長点となっています。開発区は世界的加工製造の拠点で、ハイテク成果の普及拠点、近代国際港を建設すると同時に、文化的な雰囲気に包まれる近代化都市の建設に努めています。『人を本に良好な居住環境を作る』ことは開発区発展の課題の一つです。
現在、開発区の人口数はすでに60万人に達し、常駐人口は30万人います。開発区建設当初の30平方キロの区域は行政、ビジネス、科学研究、文化活動の中心となり、近代化都市の機能、美しい環境、信頼できるインフラ施設の保障、文明的な公共秩序によって、天津開発区は生気と活力に満ちる近代都市になっています。
開発区の今後発展について、「孤独な島からの脱出」という言葉がよく言われています。これは開発区の人々が、自己の歩んできた道及び、現在歩んでいる道と今後の方向に対する真剣な考えかたです。これについて、開発区管理委員会の李勇主任は「開発区は過去の単純な産業基地、優遇政策地区という役割から脱却して、多方面の発展を図っていくべきです」として、更に「開発区の人々は開発区の発展だけに留まるわけではなく、国家と天津市の発展を考慮する上で、長期的な発展方向と歴史的な使命を認識すべきです」と語りました。
また、天津開発区管理委員会建設発展局の曲?林局長は「今後の発展には、空間構築の再編と体制の転換を必ず実現させなければならず、開発区の政治と経済的地位を向上させ、北京、天津と渤海湾の経済圏における重要な役割を果すべきです」と語りました。
これこそ、天津開発区が目指す目標です。今後20年間に、開発区はモトローラーや、サムスン、豊田などのような多くの大手多国籍企業が開発区で立地し、開発区の製品を世界に送り出すほか、開発区を天津市、ないし中国の重要な工業拠点にすることです。これについて、開発区管理委員会の張軍副主任は「引き続き卓越した工業地区を目指し、全国開発区の中で、先駆者と牽引車の位置を保つことは我々にとって、非常に重要なものです」と話しました。
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