10年前の国連第四回世界女性会議は国連の歴史で、政府と非政府組織代表の参加人数が最も多い会議で、世界各国と地域から4万人が北京に集まりました。その会議で、代表たちは世界女性の発展を促進する目標で、その基本となる「北京宣言」と「行動綱領」が発表されました。これらの文書は現在でも世界女性の事業発展にとって基本的な文書です。

　この10周年記念会議は、8月29日から9月1日まで、北京で開催されました。世界60ヵ国や国際組織からの2000人ぐらいの代表が北京に集まり、「北京宣言」と「行動綱領」の実行状況を共に確認しました。更に会議ではこれを踏まえて、各国女性の発展問題について討議しました。中国政府はこの会議を非常に重視し、胡錦涛国家主席は会議の開幕式に出席し、「中国は世界各国と共に世界女性事業の発展を推し進めていきたい」と述べました。

　10年前、「非政府組織フォーラムで司会を務めたタイのスパタラさんは、非政府組織フォーラムの開催地?世界女性会議記念公園を訪れた際、「この記念公園に来て、10年前のことを全て思い出した。世界各国からの女性はここで女性問題について交流を行なった。ここは第四回世界女性会議の開催地として世界の人々に知られている。今日は再びここに来て、世界各国の素晴らしい女性たちと再会し非常に喜んでいる」と話してくれました。

　北京の町に様子について、スパタラさんは「今回、久しぶりに北京を訪れ、北京は私に全く新しい印象を与えくれた。それは、北京はより綺麗で賑やかになった。10年前、フォーラムのために、臨時のテントだったが今では綺麗なマンションが建ち並んでいる。10年前、各国の代表と一緒に「友情と希望の木」を記念植樹した。これらの木は大きく生長し、ここの全てが私を感動させている」と語ってくれました。

　タヒルケリさんはパキスタンの女性代表です。彼女はパキスタン情報・メディア省次官で、中国女性が仕事と生活で収めた成果に敬服しました。

　「中国では、女性は各種分野でそれぞれ仕事をしている。私たちは中国女性から多くのことを学べる。パキスタン女性は中国女性の経験を学びたい。特に中国の女性が経済や商業分野で収めた成果を習いたい」と話してくれました。

　タヒルケリさんと同じように、数多くの代表は中国女性代表との交流を通して、中国女性の創業経験を学び、これらの成果を国に持ち帰って、自国の女性に紹介したいようです。またこれらの代表らは共に関心をもつ問題、例えば、女性がいかにして政治活動に参加するチャンスを得るか、女性がいかに暴力やエイズの脅威から逃げられるかなどなどについて、中国代表と共に熱心に議論しました。