玉は中国人に最も愛されている宝石の一つです。昔から、玉は中国人にとって縁起の良いもので、邪気を払うとも言われています。今中国で玉は特に30代以上の女性に人気があります。例えば玉で作った指輪、ブレスレット、仏像を形どったネックレスなどがとても人気があります。玉の産地は、河南省南陽町がもっとも有名で、玉のふるさととも言われています。エメラルドは玉の中で最も高価なものです。今、エメラルドで作ったアクセサリーなどは中国の宝石収集家や消費者に人気がありますが、偽物も頻繁に市場へ出回っていることから、専門的にエメラルドを鑑定するのが、ここ数年、中国で増えています。
玉を鑑定することはとても難しいことです。専門の職人でも時には見分けられないこともあります。ますます多くの玉で作ったアクセサリーや工芸品が市場で流通していることから、庶民にとって、宝石の鑑定はさらに難しい状況です。鑑定歴の短い北京の玉商人杜鵬さんは「2000元か3000元以下、日本円で4万円以下の玉ならば買うことにしています。もし、とても高い場合は絶対買いません。高価な玉ほど鑑定の面でリスクが大きすぎる」と話しています。
実は多くの人々も、杜鵬さんのような悩みを抱えています。玉への需要が増えるにつれ、偽物も、たくさん出回るようになっただけでなく、偽物も、精巧につくられているため、、普通の人では、本物か、偽物かを見分けることは不可能です。玉の中でも高価なエメラルドは、最も多く偽者が流通しています。
HIERSUN宝石有限公司販売部の劉岩さんは、「宝石業界では、偽物をA、B、Cという三つのランクに分けています。Aは天然のエメラルドの原石を原料として作ったものを指し、Bは品質のよくないエメラルドを長い間強い酸性の溶液につけて、透明度を高めたもの。Cは、数十元、日本円で千円ぐらいの原石を洗って色染した後、十数万元相当の値段で販売されているものを指します。そのうちBとCなら専門家が特殊な拡大鏡で見れば偽物だと分る」と話しています。
しかし、現在は偽物も精巧に作られ、人間の目でエメラルドの質を見分けることが難しくなっています。
このようなことを背景にここ数年、中国の宝石鑑定機構が増加しており、全国に60の国家認定の宝石鑑定機構があります。これらの機構には専門の実験室や機械があり、権威のある鑑定証を発行することもできます。また消費者に宝石を鑑定する知識を普及するため、関係部門は、定期的に宝石知識に関する連続講座を行っており、庶民に無料で宝石鑑定に関するサービスを提供しています。
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