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北回帰線上のオアシスが茶樹を育む
   2005-05-17 14:21:14    cri

   

思茅市郊外の茶園       茶研究学者黄桂枢氏

 では、何故雲南省にこれだけたくさんの古代からの茶園や茶の木の古木が残され、また、雲南は何故、茶の起源地だと言うのでしょうか。

 雲南省思茅市在住の茶の研究者、歴史学者・黄桂枢先生にそのわけをたずねました。

 「世界地図を広げて、北回帰線を見てみれば、それが通過している緯度の地域は砂漠なのに、雲南だけはオアシスが広がっていることが分かる。

 雲南では、北回帰線に沿って、瀾滄、臨滄、滄源、景谷、景東、梁河、騰沖の七つの県がある。これらの県は古代の茶畑が密集している県でもあり、茶の木の先祖とされている広葉木蓮の化石がこれらの辺りでしか発見されていない。

 専門家は、今日の茶の木は、広葉木蓮が今から6500万年前から180万年前までの第三紀に地球が温暖だった時期に、雲南のユニークな地理環境とあいまって、絶えず進化発展してできたものだと見ている。

その後、今から180万年から始まった第四紀では、地球が数度にわたり氷河に覆われ、数多くの動植物が滅びましたが、雲南のこれらの地区は幸いにも氷河の襲来から逃れたたため、数多くの古代の植物種が保たれてきた。」

 気候が温暖で、雨水に恵まれ、極寒の冬や酷暑もなければ、霜もほとんど降りることなく、年中霧が多くて、相対的に湿度も高い、このような雲南の気候と雲南の土壌がお茶の栽培に適しているとされています。

今、植物学では、茶の木は全部で380種類あるとされていますが、雲南にはそのうちの260種類が生育しているようです。

 今も豊富に残されている茶の古木や茶畑は、長い歴史の流れを乗り越え、古代の人々の生活様式や、彼らの労作と生産の痕跡を今日に伝えています。

 古代の茶畑や、茶の古木は植物としての価値だけでなく、歴史を伝える生きた文物として、雲南省の宝物とも言えましょう。

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