2005年日本国際博覧会・愛知万博中国ナショナルデーは19日、名古屋市で開催されました。中国国務院の呉儀副首相、中川昭一経済産業相などはその開催式に出席しました。今日のこの時間はこれについてお伝えしましょう。

　呉儀副首相はその際、中国館の建設を支援した日本関係者に感謝の意を表しました。呉儀副首相は「国際博覧会は人類文明の受け継ぎの過程を示し、世界各国の社会、経済、科学技術の進歩と発展の見通しを示す舞台であり、各国人民の思想交流、協力促進、文明発展の盛大な大会でもある。中国代表団は世界万博に10回参加し、万博の舞台を通じて中国のイメージを示し、世界各国との友好交流と協力を広める」と述べました。

　呉儀副首相はまた「今回の愛知万博中国ナショナルデーのテーマは自然と都市・調和を取れる生活の芸術であり、人類の生存と発展の生活芸術への中国人民の思考と探索を示した。中国政府は人類と自然が調和を取れる社会の構築に努力している。中国館は豊富で多彩な活動を通じて、日本や世界各地からの友人達に中国の伝統的文化と近代文明の融合と発展を表し、参加者達に中国人民の新しい生活創造の智恵と情熱を体験してもらうことになる」と述べました。

　呉儀副首相はさらに「今回の国際博覧会は時代の流れに乗って、「愛・地球博」と名づけ、「自然の叡智」をテーマとし、また、設計建設から組織・運営まで地球と自然への愛を表す。これは日本人民の知恵と創造力を体現した」とした上で、「日本側の万博主催で進んだ理念と経験は中国の上海万博に参考的役割を果たすことになる」と述べ、更に、世界各国の友人の2010年上海万博の参加を招請しました。

　中川昭一経済産業相はその際、「愛知万博中国館はここで多くの注目と歓迎を集め、たくさんの観客をひきつけた」と表明しました。

　日本世界博覧会協会の豊田章一会長は開幕式で「日本にとって、中国は最も重要な国である。一衣帯水の隣国とし、両国友好交流の歴史が長い。中日双方は愛知、上海万博を通じて、都市と自然が調和・共存するうるわしい青写真を共同で作る事を望む」と述べました。

　この式典には日本駐在の王毅中国大使、中国国際貿易促進委員会の万季飛会長、日中友好議員連盟の高村正彦会長、橋本竜太郎元首相、国際博覧局の呉建民局長などの2000人あまりが出席しました。開幕式に出席した後、呉儀副首相は愛知万博の中国館、モンゴル館、韓国館、日本館、豊田館を見ました。