中国共産党の胡錦涛総書記は29日北京で、中国国民党の連戦主席と公式会談を行いましたが、席上、胡総書記は、台湾海峡両岸関係を発展させることについて四つの主張を打出しました。
この四つの主張とは、第一に、政治上の相互信頼を打ち立て、相互尊重と大同を求め小異を残す精神で、両岸関係の平和と安定した発展を実現すること、第二に、経済上の交流と協力を強め、互恵を求め、共同の発展をはかること、第三は、平等の協商を展開し、疎通を強め、共通の認識を拡大すること、第四は、両岸人民による往来の強化を奨励し、相互理解を深め、互いの親しみを融合することです。
胡錦涛総書記はまた、「両岸の同胞は血を分けた兄弟であり、大陸の同胞は、台湾同胞が故郷を愛し地元を愛するという感情を理解し尊重しており、台湾同胞の特殊な歴史的条件の下に形成された心理と感情、及び各種原因による大陸への誤解とわだかまりに対しては十分な理解を示している」と述べました。
これに対し連戦主席は、「国民党は"台湾独立"には反対しており、海峡両岸が"92年の共通の認識"の枠組みの下に意思の疎通を行い、両岸関係が平和的に発展する大環境を作り出し、両岸の平和協議の調印を推進しなくてはならない。いまの両岸の協力は経済協力と貿易を主な軸とし、両岸の経済協力貿易メカニズムを構築し、互いに依拠し合い、互恵を求め、互いに補い合う関係を徐々に形成するべきだ」と述べました。
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