会談の中で、胡錦涛国家首席は、7項目の提案をおこないましたが、それは、中国とインドネシアが戦略的協議を強化し、年内に両国元首の相互訪問を実現させること、経済協力と貿易を拡大すること、安全保障分野における協力を強化し、防衛安全協議メカニズムを確立すること、災害の防止と減少及び被災地の再建における協力を強化すること、社会的往来を拡大すること、中国とASEAN・東南アジア諸国連合の関係発展や東アジア協力プロセスを推し進めること、それに発展途上国の連帯と協力を強化することです。

　ユドヨノ大統領は胡錦涛国家主席のこれら提案に積極的な反応を示し、「インドネシアは、中国がアジア問題や国際問題で果たした積極的な役割を高く評価し、歓迎している。インドネシアは『一つの中国』の政策を堅持し、中国が国家の統一を実現することを支持する」と改めて強調しました。

　当日、胡錦涛国家主席は、インドネシアのユスフ副大統領、インドネシア国民協議会のヒダヤト議長、インドネシア議会のアグン議長及び地方代表理事会のギナンジャル議長とそれぞれ会見ししましたが、会見で双方は、「当日調印した共同宣言を踏まえ、各分野での両国の友好協力を拡大していきたい」と表明し合いました。　尚、胡錦涛国家主席はインドネシアで開かれた2005年アジア・アフリカサミットとバンドン会議50周年記念活動に参加した後、インドネシアでの公式訪問を行ったものです。