中国の胡錦涛国家主席は25日インドネシアのユドヨノ大統領と会談し、また共同宣言に調印し、両国と両国民の平和や安定、繁栄の促進に向ける戦略パートナーシップの確立を発表しました。
胡錦涛国家主席は、会談の中で、「インドネシアとの友好協力関係を発展させることは、両国人民の根本的な利益に合致し、この地区と世界の平和や発展にとって有利である。中国側は両国関係発展の見通しに自信を持っている」と述べました。
胡錦涛国家主席は更に、両国の戦略パートナーシップの実質的な進展を推進するため、双方が戦略的協議を強化すること、年内に両国元首の相互訪問を実現させること、経済貿易協力を発展させること、安全保障面での協力を強化し、防衛安全協議メカニズムを確立すること、地震被災地区の復興協力を強めること、社会の交流を拡大すること、中国とASEAN の関係発展や東アジア協力プロセスを推進すること、発展途上国の団結と協力を強化することという7項目の提案を打出しました。
これに対し、ユドヨノ大統領は積極的な反応を示し、「インドネシアは中国がアジアと国際の問題で積極的な役割を果たしていることを評価し、歓迎している。インドネシアと中国の戦略パートナーシップ確立によって、両国の友好協力の分野が更に拡大される」と述べた後、「インドネシアは一つの中国の政策を堅持し、中国の国家統一の実現を支持する」との立場を重ねて表明しました。
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