中国の温家宝首相は20日北京で、中国訪問中のアメリカのライス国務長官と会談した際、「中米両国が戦略的高い見地に立って、長期的な目で双方の関係を見、これを処理すれば、中米関係がブッシュ大統領の第2任期中に更に大きく発展するに違いない」との考えを示しました。

　温家宝首相は、「当面の中米関係は全体的に言えば良好な発展を遂げており、各分野での協力は実り豊かな成果を収めている。両国の関係発展は中米両国人民の根本的な利益に合致し、また世界の平和と発展にもプラスとなる。台湾海峡情勢の平和と安定に影響を与える最大の脅威は、『台湾独立』の分裂活動である。『反国家分裂法』は主に『台湾独立』勢力を抑えるもので、これは両岸関係の安定や発展にとって有利であるばかりでなく、アジア太平洋地域の平和と発展にとっても有利である」と述べ、アメリカ側が中国側の立法行動を理解・尊重し、これを支持するよう期待しています。

　これに対し、ライス国務長官は、「私は国務長官就任後まもなく中国を訪問することは、アメリカ政府が米中の建設的な協力関係を重視することを示している。アメリカは自信を持つ強大な中国を望んでおり、建設的な相互尊重の方式で双方の相違点を処理し、各分野における両国の協力を強化していきたい」と述べ、更に、「アメリカは、1つの中国政策を堅持し、米中間の3つの共同コミュニケを遵守し、台湾問題が平和的に解決されるよう希望する」との立場を重ねて表明しました。