中国の最高国家権力機関である全国人民代表大会の年次会議が5日午前北京で開幕しました。胡錦濤国家主席をはじめとして、呉邦国全人代常務委員会委員長、温家宝首相、賈慶林全国政治協商会議議長、曾慶紅国家副主席、黄菊副首相、呉官正党中央政治局常務委員、李長春常務委員、羅幹常務委員などの国家指導者が開幕式に出席しました。開幕式では全人代を主宰する常務委員会の呉邦国委員長が開会宣言をし、国務院の温家宝首相が会議に出席する2900人あまりの代表に政府の活動報告を発表しました。
9日間半にわたって開かれる予定の今回会議は、中央政府、最高人民裁判所と最高人民検察院及び全人代常務委員会のそれぞれの活動報告を審議し表決するほか、「反国家分裂法」草案を審議し、表決することになっています。会議はまた、江沢民氏の中央軍事委員会の主席辞任という申請を審議し、中央軍事委員会の新しい主席を選出することになっています。
温家宝首相は、報告の中で「中国の今年度経済成長の目標は8%前後とする。政府は穏健な財政政策と貨幣政策を実施し、引き続き人民元為替の安定を保つ」と指摘し、さらに「中国は平和的な発展の道を歩む」と表明しました。 (03/05)
|