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(GMT+08:00) 2005-02-08 12:48:30    
大晦日の伝説

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 中国では、旧暦の12月31日・大晦日の夜を「除夕」という。「除」という字は除去という意味で、「夕」は夜という意味である。つまり一年の最後の夜を送り、新しい年を迎える意味だ。大晦日は「除夕」のほか、「除夜」の「年夜」または「年三十」とも言われる。

 民間では、大晦日の数日前に大掃除をするが、大晦日の日に人々はもう一回掃除する習慣がある。これについて次のような伝説が伝わっている。昔、??に1人のはふがいない息子がいた。この子は食いしん坊で怠けていて、いつもぼろな服を着たり、水のような薄いおかゆを食べたりする。ある年の大晦日の夜、寒さと飢餓で家の隅で死んだ。このため、毎年、大晦日の夜、人々は大掃除をする時、家のぼろな服や残ったご飯を全部捨てて、貧窮を避けるそうだ。

 掃除をしてから、家の門の両側に對聯を張ったり、灯篭を掛けたりして、祝日の雰囲気を盛り上げる。民間では、大晦日の夜、『屠蘇』という飲み物を飲む習慣がある。この屠蘇はお酒或いは水で作ったものだ。これについて次のような物語が言い伝えられている。昔、『屠蘇』という腕のすごい人がいた。この人はいつも山へ薬草を取りに行く。そして、大晦日になるごとに、心を込めてつくった漢方薬を隣の人たちに送り、またこの薬が病気や災難を防ぐことができ、一日の日に一家に飲ませてと言いつけた。その後、彼は更に、この処方を皆に伝えた。人々はこの薬に『屠蘇』という名前をつけたのだそうだ。「屠蘇」はいったいどういうものだろうか。これについて、古代の医学書には大黄、桔梗などの7種類の薬草で作り、病気を予防し、治療する効果があると記している。

 大晦日の夜、よそで仕事をする人も家に帰り、一家団欒して、食事をする慣わしがある。

 そして、各地では、大晦日の夜の食事はそれぞれ異なっている。南方では、十数品の料理を作り、その中、豆腐と魚が欠かせないものだ。中国語では、魚は「富裕」の「裕」と同じ発音だからである。北方では、魚のほか、中国では[年糕]というおもちも欠かせないものだ。[年糕]の「糕」という字の発音は高いの「高」と同じで、新しい一年の生活がよくなるよう願う意味もある。

 大晦日の夜、古い年を送り、新しい年を迎えるには、皆が一緒にテレビを見たり、トランプを遊んだり、楽しく夜通しをする慣わしがある。