曾培炎副首相はこのほど、建設省などの関連部門が引き続き建築プロジェクトの資金問題と農民出稼ぎ労働者への賃金不払い問題を善処するよう要求しました。

　曾培炎副首相は、北京で建設省からの関連報告を聴取た後、「賃金不払い問題は多くの人々の利益と関わり、マクロ規制と経済発展という大局に関わっている。各部門と各地域は協力を強化し、賃金不払い問題を解決に引き続き努力すべきだ」と述べました。

　いま、中国では、9400万もの農民が出稼ぎのため都市にむかい、そのうちの3分の1は建築分野で働いていますが、これまで、一部の関連企業はこれら農民と労働契約を結ばないか、或いは一方的に労働契約を解除したため、農民出稼ぎ労働者への賃金の支払いが遅れたり、或いは賃金の一部だけが払われたるという事態が起こっています。これを受けて中国政府は、去年、建設分野の農民出稼ぎ労働者の賃金不払い問題の解決に力を入れてきたものです。（02/07）