もう2月ですね。この2月の9日は暦の上では旧暦のお正月。中国ではこの旧正月を春の節句と言う意味か、春節と呼んで、本格的に祝っていますが、今年もこの旧正月が近づくにつれ、北京の各デパートやスーパーでは、新春大売出しとでも言うのか、ビジネス合戦を繰り広げ始めましたが、数日前にうちの家内が、いつも行っている大型スーパーから戻り、「もう、お客さんでごったがえし、買い物どころじゃないわ！ほしいものなんかすぐに売り切れで、サービスも悪くなったのよ」と愚痴をこぼしていました。

　まあ、それは仕方ないとして、私のほしがっていた冷凍カキを買ってきましたので、私はニコニコ顔で、「まあ、お正月まじかなんだからしかたないだろう」といったところ、「今度は一緒に行ってよ。品物の奪い合いをしないとほしいものは買えませんからね」という答えが返ってきたので、こっちはだんまり坊になり始め、やがては知らん顔をしながら、晩酌のおかずにする牡蠣フライを作り始めた次第。その日の酒のおかずは、豆腐にピータンと千切りネギを和えたもの、味が薄めのキムチ（それも硬いところ）、小さくきった中国の腸詰と大豆もやしの炒め物、そして先ほど言った牡蠣フライでした。もちろん酒は中国の白酒（バイジュウ）ですが、休みでしたので4時半ごろから飲み始め、7時ごろにはかなり出来上がっていたようです。というのは、7時のニュースが始まったときごろに先輩から電話が来ましてね。なんだか、久しぶりだから旧正月には飲みに来いという話しだっらしいんですが、電話に出た私は、努めて平静を装っていたんですが、私と同じ酒飲みの先輩は、この林涛にはもうかなりアルコールが入っていることを気づかれたようで。笑ってましたよ。「おいおい！まだ7時だぞ。もう酔ってんのか？舌がいくらか回らないんじゃないの？何やってんだよ。休日だからといって午後から飲み始めたの？」といわれたようです。一応はこのようなことを言ったらしいんですよね。

　というのはその後、前日の疲れと寝不足が重なってか、酔いがいつのより早くきてまもなくソファーで一眠り。おかげで目覚めたときは9時を過ぎ、見たかったテレビ番組もとっくに終わっていました。そして家内が、「さっきの電話で先輩とげらげら笑ってたけど、どうしたの？」と聞かれ、こちらはすっかりわすれてしまっていた、「何だったっけ」と答えた有様。「大事な用事だったらどうすんのよ！っまにもう」とにらまれましてね。その後、パソコンいじりながら一生懸命、さっきの電話の内容を思い起こし、やっとのことで「旧正月に飲みに来い」ということを思い出したということ。やれやれ！