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(GMT+08:00) 2005-01-12 14:15:34    
津波被害地区支援国会議、ジュネーブで開催

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 スマトラ沖の大地震とインド洋の津波の支援と復興について話し合う国連の津波被災地区支援会議(津波支援国会議)は11日ジュネーブで開かれました。会議では各国は約束した支援を履行し、国連斡旋の下で支援と復興を行なうことについて検討し、合意に達し、自然災害については、人類が共に立ち向かう人道主義精神を表しています。

 今回の会議は人道主義援助問題を担当する国連のエーゲラン事務次長が主催したもので、80数ヶ国からの閣僚や国連関連機関の代表ら250人が参加しました。

 インド洋で津波が発生した後、国際社会がこれまでになかった緊急支援活動を繰り広げており、今現在、被害地へ支援すると約束した援助金はすでに40億ドルを超えました。しかし、支援の約束を履行しないことはこれまでしばしばありました。例えば、2003年のイラン地震後、国際社会が約束した援助金は1億1500万ドルに上りましたが、今現在実際に集まった金額はわずか1700万ドルに留まりました。したがって、今年も似たようなことが発生すると懸念されています。

 しかし、今回の会議の結果は国連が予想した以上に良いものでした。エーゲラン事務次長は会議後記者会見し、「今回は好ましい結果になった。各国は、緊急援助の呼びかけに積極的に応じ、大多数の援助国は一部の援助金を直ちに出すと承諾した」と述べ、「各国は短い期間に7億1700万ドルを拠出すると決めている」と表明しました。

 国連のアナン事務総長は先週、これからの6ヶ月間で9億7700万ドルを援助するよう国際社会に呼びかけていますが、今回の会議で拠出が決まった金額はその73%にしか過ぎず、残りはこれからの半年に拠出するとのことです。エーゲラン事務次長は「国連が短期間にこれほど多くの援助金を募集したことは、今回が初めてで、国際団結の新しい一ページを切り開いたものだ」と評価しました。

 会議では、各国が資金を惜しまず援助を約束し、援助活動にそれぞれの良いアイディアを出しました。会議では次のことについて合意に達しました。第一に、国連が指導と協調の役割を発揮させるべきです。国連は災害の防止、援助などで優位性を保ち、政策や計画の制定、その実施について豊かな経験をもち、完備したメカニズムを整えています。第二に、救援と復興は高い効率で秩序正しく、持続的に進めるべきです。緊急援助や復興、災害防止の三点はいずれも重視すべきで、緊急援助と被害後の復興の関係をうまく処理すべきです。第三に、重大な自然災害の警報予防システムの設置で発展途上国を支援することを速めるべきです。第四に、国際援助は援助を受ける国々の需要に応え、これらの国々の意見を尊重しなければいけません。

 今回の会議について、被害がもっとも深刻だったスリランカのアムヌガマ財務相が会議後記者会見し、会議に満足の意を示しました。

 中国政府の特別代表で、外務省の沈国放外相補佐は会議で発言し、中国は津波発生後、歴史上で最大規模の対外援助活動をただちに繰り広げており、7日現在、中国政府と民間の援助額はすでに1億3300万ドルに達し、しかも民間からの援助金はさらに増える見込みです。中国は今月末までに、約束した資金と物資の援助の50%を被災地に届けることになっており、中国政府は、支払期限が迫っているスリランカの政府間債務をすべて免除したということです。