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(GMT+08:00) 2004-12-28 16:24:04    
インド洋大津波の救援活動の状況

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 インドネシア・スマトラ島沖で26日発生した地震と大津波による死者は27日までに、インド洋周辺十カ国で2万4千人を超えました。災害発生後、各国で迅速な救援活動が展開されています。専門家によりますと、大津波と地震による被害状況は非常に深刻で、救援活動も厳しい試練に直面していると見ています。

 まずは、一部の災害地域の衛生状況が悪化していることです。人口密度が高いインド、スリランカでは最高気温が30℃を超え、多くの被害者の死体は早急に処理しないことで、腐乱しはじめています。救援組織の報告によりますと、インド南部では腐乱死体がすでに地元の給水システムを汚染させ、特に、貧困住民居住区では多くの住民は汚染された水を飲まざるを得なくなっています。仮に、疫病防止対策を実施しなければ、大規模な伝染病発生の危険性もあります。国連関係者は「被災地での伝染病の発生に注意する必要がある」と警告しました。赤十字国際委員会の高官は「被災地の最大の問題は汚水による伝染病の発生で、その内マラリア、伝染性下痢、それに呼吸器系統の伝染病には特に注意が必要です。被災地の衛生状態悪化を予防するため、被災住民に新鮮な飲用水と食品、清潔な住所それに保健施設などを提供することが必要ですが、スリランカなど一部の南アジア諸国ではこれらのものは一貫して不足している」と発表しました。

 交通、電力、通信などインフラ施設が被災した場合、救援物資を迅速に被災地に輸送することは、現在、直面しているもう一つの難題です。統計によりますと、被災地域は南アジア、東南アジアの数カ国に及んでいます。その内、スリランカ全土がほとんど被災地となり、インドの被災地の面積も広いとのことです。交通不便によって、救援物資を被災地に輸送することは数日間ひいては数週間もかかるということです。もし、食糧と薬品が適時に被災地に輸送されなければ、多くの被災住民は生命の危険に直面する可能性があります。

 被災地域で大きな余震が発生することは救援活動がしにくくなることももう一つの問題です。インド気象局の専門家は27日、「26日夜から27日午前まで、インドネシアのスマトラ島で5、6回程度の余震が発生した」と発表しました。更に、インドの専門家は「今後数日間以内に、インド東部の海域で大きな余震が発生し、インド沿海地域が津波に見舞われる可能性もある」と予想しています。専門家は地元の住民ができるだけ早く危険地域から避難するよう警告しました。

 現地は様々な困難に直面していますが、被災国と国際社会は様々な救援活動を積極的に展開しています、各国国民の共同努力の下で、救援活動が順調に進むと見られています。