中国社会科学院日本所政治研究室の高洪主任は17日午後、人民網のBBS「中日論壇」にゲスト参加し、現在の中日関係についてネット利用者と交流し、質問に答えた。

??日本が対中政府開発援助（ODA）を政治化するやり方をどのように見るか。

　中日間のODAには25年の協力の歴史がある。中国の改革開放初期における日本のODAは、われわれの改革初期の経済発展にとって「雪中に炭を送る（最も困っている時期に手を差し伸べる）」ような役割を果たした。この点に対し、中国共産党と中国政府の歴代指導者はみな感謝を表明している。現在、さまざまな考え（経済的要素も政治的要素もある）から日本側が対中開発援助の段階的縮小と停止を提案していることについてだが、私は現在の中国経済の発展にとって、ODAには「錦に花を添える」という役割があると考える。つまり、もし引き続き日本の経済援助を受けられるなら、環境保護や立ち遅れた地域の開発など、中国の特定分野にはまだ大きなプラスの意義をもたらせるだろう。しかし、ODAが受けられなくとも、中国人には自らの力量と知恵によって輝かしい前途を作り出す能力がある。このため、もしODAを利用して中国の発展戦略を左右したり、これに影響を与えようとするのは、何の結果もありえないだけでなく、両国関係の健全かつ安定的な、良い方向への発展にもマイナスになるだろう。（編集SN）

「人民網日本語版」2004年12月20日