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(GMT+08:00) 2004-12-14 17:26:37    
イラクの治安情勢

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 イラクのフセイン元大統領がアメリカ軍に逮捕されてから一周年に当たり、イラク国内で一連のテロ攻撃が激しくなりました。テロ攻撃による死亡者が数十人に達し、その内、12日だけでイラク駐屯米軍の死亡者が9人に達し、この半年間、死亡者数が最も多い日となりました。

 13日朝、イラクの首都・バグダッド市の中心部・米英の大使館、連合軍本部、暫定政府所在地の主要な入口の検問所で自爆テロが発生し、少なくとも8人が死亡し、19人が負傷しました。その後、バグダッド北部では米軍パトロール隊が自動車爆弾に攻撃されましたが、詳しい状況がまだはっきりしません。この他、バグダッド北部のある町で、反米武装勢力によるイラク軍治安部隊の2人が死亡し、5人が負傷しました。イラク北部の重要な石油都市・キルクークで米軍の通訳1人が武装グループに銃殺されました。イラク駐留米軍は13日「米軍海兵隊7人が12日にイラク中西部でテロ攻撃で死亡した。また、この日に、他のテロ襲撃事件による死亡した米軍兵士2人を合せて、12日だけで米軍の死亡者数が9人に達し、この半年で、米軍の死傷者数が最も多い日となった」と発表しました。米軍の最新データーによりますと、イラク戦争勃発以来、イラク駐留米軍の死傷者数は1296人に達し、その内、軍事行動による死亡者数が1016人となったとのことです。12日夜、イラク南部のバスラのイギリス領事館は爆弾攻撃事件が発生し、この日の前日、イラク国内で一連のテロ攻撃事件が起き、少なくとも12人が死亡し、数十人が負傷しました。

 これに対し、イラク駐留米軍は12日の夜から13日の朝まで戦闘機を使って、バグダッド西部のスンニ派の主要な反米基地ファルージャを爆撃しました。しかし、反米武装勢力はファルージャに潜入し米軍と激しい戦いを繰り返しました。

 反米勢力がイラク国内でテロ襲撃を行うと同時に、米軍に拘留されているフセイン元大統領はその高官11人と断食に抗議を始めました。イラクのアジズ元副首相の弁護士は12日に記者会見し、「フセイン元大統領とその部下11人が10日から断食し始め、米軍の不法拘留と虐待に抗議する」と表明しました。米軍当局が12日夜、このことを否認した後、駐留米軍刑務所のスポークスマンは13日「フセイン元大統領の部下11人の内に8人だけが断食し始めたが、フセイン元大統領の食事状況は正常だ」とのことです。ヨルダンの首都・アンマンにあるフセイン元大統領の弁護士団はこの事件を直ちに調査するよう国際赤十字に要求しました。

 関係筋によりますと、フセイン元大統領が拘留されてから一年後のイラク情勢から見れば、アメリカは武力を通じてイラク情勢を改善させることにならない」とのことです。